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2004年9月30日(木)
それは恋に似ている。

久々に小学校での読み聞かせ。
『タンゲくん』(片山健 福音館書店)を読む。
絵のインパクトがすごいけど、お話は案外ナイーブ。
 
あるひ「わたし」の家にやってきた片目の猫。
お父さんがつけた名前は「タンゲくん」。
「わたし」とタンゲくんは仲良しのはずなのに、なぜだろう、外で出会うと素っ気ないそぶり。
タンゲくん、本当は別の女の子の家で飼われているのかな。
遠い所で、家族と暮らしているのかな。
だけどね、夕ごはんの時にはちゃんと「私」のところに帰ってくるんだ…。

追えば逃げるし、黙っていれば帰ってくる。
なんか少し、似ている。

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2004年9月29日(水)
水曜日はパスタ。

なぜか、そういうことが多い。
今日はアサリのトマトソース。
焼きなすと、いろんな葉っぱのサラダ。
赤ピーマン、ルッコラ、イタリアンパセリ、バジルは夫の作ったもの。
なすもできるといいなぁ。

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2004年9月28日(火)
わたしのすきなもの。

初めての南仏体験は、『フレンズ』という映画だった。
初めてハーブの名前を聞いたのは、サイモン&ガーファンクルの曲だった。
初めて好きになったよその国はイギリスで、やっぱり『小さな恋のメロディ』という映画を観たから。
そして、初めて聴いたボサノバは、たぶんさがらなおみの『わたしのすきなもの』という曲。
「ボサノバのリズム」とか「レモンの切り口」とか「洗いざらしのブルージーンズ」とか、ギターを弾きながら好きなものを並べていく歌。
わお、日本のナラ・レオン!
とってもいい曲だったのに、誰もカヴァーしないのかな。
そういえば、ジョビンの『三月の雨』も、やはり好きなものを並べていく歌だった。

今日の空。
少し夕日に染まったうろこ雲。
空を見るのも好き。

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2004年9月26日(日)
謎の紙片。
ふとしたきっかけでのぞいた『蔵書票部へようこそ』のサイト。
http://homepage2.nifty.com/chocopic/exlibris_club.htm
「蔵書票」「書票」というものの存在すら知らなかったので、一体なんだろうと不思議に思った。

図書館で借りてきた『書票で楽しむ』(田中薫 さきたま出版会)によれば、書票とは
「愛蔵する書物の見返しや扉など表紙の内側に貼る、絵入りの少紙片(小さなカード)のこと」で、
「所蔵者の好きな標語や紋章のほか、書物に関する言葉などが印刷されているものが多い」そうだ。

本の中で紹介されている書票たちは、絵やデザイン、文字がそれぞれ工夫を凝らしてあって、とても美しい。
へぇー、こんな世界があったのか、と目からうろこだった。

そして、ふと思い当たって戸棚の中を探してみた。
アイボリーの台紙に、ビアズレーやミュシャのような美しい絵がプリントされた、七〜八センチ四方の紙。
二種類あって、それぞれ五十枚ほどのセットになっている。
「EX-LIBRIS」「Ex rebus」という文字も見える。
「蔵書票を表わす言葉として世界の共通語となっている、ラテン語のエクス・リブス(またはライブリス)−Ex librisという言葉は「誰それの蔵書からfrom the books(of)・・」という意味を示している。」(『書票で楽しむ』より)
あ、これは書票だったんだ、と驚いた。

新婚旅行でスペインに行った時、バルセロナの裏通りでおもしろそうなお店に入った。
どうもそこは「紙屋」さんのようで、小さな店だったが、素敵な便箋や封筒などを売っていた。
その時買ったのが、このセットだった。
きれいなメモ帳、ぐらいにしか思わなかったのは無知のなせる業。
十年以上昔の謎が解けて、なんだかすごくいい気分だった。

古本屋がオープンしたら、おまけに付けようかな、と思ったが、誰も喜ばないかな…。
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2004年9月25日(土)
乙女の本棚。

図書館でおもしろい本を借りた。
『ブック・イン・ピンク おしゃれ古本ガイド』(山崎まどか 晶文社)。
「おしゃれ古本」!
ジャック・タチや植草甚一はあたりまえ。
ブローディガンや堀内誠一だってもちろんカバー。
寺山修司の「フォアレディース」シリーズや、ZUZU&トノバンの一連の本を取り上げてくれたりして、この辺をリアルタイムで読んだ人間には、うれしはずかしなチョイス。
そうかそうか、こういう切り口だよね、と大きくうなずく。
(なんだかわからないよね、これじゃ)

私のやりたい古本屋。
古本だからなんでもあり、なのではなく、古本だからこそ店主の趣味が前面に出るセレクトショップであるべきで。
自分の本棚を作るように、こつこつと好きな本だけを並べていきたいと、強く思ったのだった。

写真は、その本を読む夫の手。

夕刊で、サガンの死が報じられていた。
いまだに乙女の必読書、かどうかは分からないが、やはり個人的には影響を受けた作家だった。
ご冥福を祈ります。

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2004年9月24日(金)
カレンダー。

ちょっと早いけど、halさんで来年のカレンダーを買う。
ZAKKAのカレンダーは、紙の質や、写真と数字のシンプルさがとてもいいと思う。
今年の分を使い切ったら、写真の部分を切り取ってポストカードにしようかなと考えている。

カレンダーを買うと、なぜか真っ先に、自分の誕生日が何曜日か見てしまう。
結婚してからは夫の誕生日を、子どもが生まれてからは子どもの誕生日を。
別に何曜日でもいいんだけれど、土日だとなんとなくうれしいのはなぜだろう。
ちなみに来年は、私が日曜、夫が土曜、娘は火曜日でした。

一緒に写っているのは、ざっくりした麻のランチョンマット。
カーキっぽい荒い風合いに、小さく朱赤の十字がいくつかプリントされていて、こういうのに妙に弱い。
つい買ってしまう。

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2004年9月22日(水)
香り。

ルッコラが好きだ。
夫が種を蒔いて育てていたものが、庭でものすごくワイルドになっている。
味が濃くて、辛味が強い。
そんな、癖のある葉っぱでも、やはり好んで食べに来る虫がいる。
虫に味覚はあるのか…?
写真は左から、ルッコラ、ローズマリー、バジル、そしてゴーヤーの花。
バジルは本当に素敵な香り。

買い物の帰り、ここでもいい香りがすると思ったら。
もう銀木犀が咲いていた。
秋だ、秋だ。
残暑は厳しいけど、たしかに秋だ。

2004年9月21日(火)
書類。

法務局という所に、初めて行く。
古物商の認可申請に必要な書類の為。
しかし、お役所に提出する書類って、どうしてこう煩雑なんだろう。
A に提出する書類をBとCでもらってくる。
Bに提出する書類をAとDでもらってくる。
というように。
管轄が違う、と言ってしまえばそれまでだけど、わずらわしい。

夜、web上の本の目録を作っていたら、間違えて1ページ消してしまった。
あ〜!がっかり。
でもめげずにがんばろう、と自分を励ます。

2004年9月19日(日)
たのしい本屋さん。

朝、娘が「本屋さん、オープンしました。」と言って、子供銀行のお金が入ったお財布を持ってきた。
「?」と思いながら階下に下りていくと、スツールの上にキティちゃんのおもちゃのレジを置き、その後ろに、娘が店番風にちょっこり座っている。
横には「しぜん」シリーズの本や、(私の好きな)アーノルド・ローベルの本なんかが並べてある。
お財布の中には、一万円札が二枚と五千円札が四枚。(もちろん子供銀行の)それに、手作りの「ポイントカード」なるものも入っている。
「どれにしようかなー。」などと選ぶふりをして、二冊持ってレジに行くと、
「五千円です。」
「えー!高いよ。」
「だって千円札ないんだもん。」と娘。
仕方なくお金を払って本をもらうと、
「ありがとうございました。またお願いします。」
五千円札は返してくれた。

親子で本屋ごっこ。これってどういうことだろう。
(いえいえ、私は『ごっこ』じゃありませんよ。笑)

2004年9月18日(土)
しんぱいなうんどうかい。

娘の運動会のため、五時すぎに起きてお弁当を作る。
さてできた、と思ったら…あらら、雨が降ってきた!
とにかく学校に行こうと、娘と一緒に登校。
雨は止む気配がなかったけれど、いったん待機の上、雨天決行となった。
子どもたちは、濡れながら競技をこなしていく。あーあ、大変だ。
そのうち本降りになり、早めの昼食。
てっきり中止かと思ったら、その後三つほど競技を続け、やっと中止になった。
続きは水曜日とのこと。ちょっとかわいそうだった。

はたで見ていて「やだなぁ」と思っているようなこと。
例えば、わが子をビデオに撮ろうと前に出てきたり、大げさに場所取りをしたり。
だけど、いざその時になると…しっかりやってるんですね、自分でも。
まるで、「ちびまる子ちゃん」に出てくるたまちゃんのおとうさんみたい。
なんか、情けないかも。

それにしても、ツカレマシタ。

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2004年9月17日(金)
マトリョーシカがやってきた。

親戚のおみやげ。
話にはよく聞くが、実物を見たのは初めてだ。
次々に出てくる人形に、娘はびっくり。
だるまのようなこけし、というかんじ。
顔が美人なだけに、ちょっとこわい。でもわりと好き。

2004年9月16日(木)
警察署。

古本を扱うためには古物商の認可が必要、ということで、警察署に行く。
あらかじめ本(『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』北尾トロ、『インターネットで古本屋さんをやろうよ!』芳賀建治など)を読んで、必要な書類については少し知識を得ておいた。
が、場合によっては、二時間以上もああだこうだと言われるかも、などと書いてあったので、恐れをなして少し早めに出発する。
前もって電話をしてあり、担当の人の声は分かっていたが、てっきり定年間近のおじさんだと思っていたら(失礼!)、意外に若い人だった。
といっても、同い年くらいか。
で、書類の説明を受けて、10分ほどで終わり。
意外なほどあっけない。

時間ができたので、また古本屋に行ってみる。
バーナデット絵、矢川澄子訳のイソップ童話絵本や、『ダヤン、わちふぃーるどへ』(これは自分用)など、なかなかいい本が数冊見つかる。
オーナー(何度も書くが、夫である)の、せめてお小遣いが出るくらいは儲かりたい、いや儲からないと、と自らを鼓舞する。(どこが?)

2004年9月15日(水)
遠くて近い友。

東京に住む友人と、久々に二人で食事をする。
以前はよく一緒にごはんを食べに行って、いろんな話をした。
音楽や映画をメインに、彼独特の感じ方や考え方を、たくさん吸収させてもらった。
ずっと会っていなくても、短い時間しか話せなくても、不思議に遠い感じがしない。
本当は、元々夫の友人なのだが、ちゃっかり私も友達のつもりでいる。

おみやげにGAPのサンダルをもらう。
ちょっと大きいかなと思ったけど、履いてみたらそうでもなかった。
やはり足が大きいのか…。

その後、halさんに行き、Arneを買う。
今回もいいなぁ。
表紙はサンダルだった。

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2004年9月14日(火)
彼女の計画、私の計画。

友人と電話で話す。
彼女のやりたいこと。私のやりたいこと。
話しているうちに、だんだん具体的な形が見えてくる。
曖昧だったことが、少しはっきりしてくる。
お互いの目的は、ゆるくリンクしているから、当然話は盛り上がる。
電話口の向こうからあれこれと出てくるアイデアに、うーんなるほど、と感心。
やはり持つべきものは友人。
そして、言葉にして表に出すことも大事だなぁと、強く思う。

で、本屋のラインナップを少し。

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2004年9月11日(土)
古本屋計画。

オンラインの古本屋をやろうと思って、あれこれ計画をたてている。
が、パソコンには弱いし、体力はないし、頭はぼんやりだし、ちっとも進まない。
とにかく商品を揃えようと、古本屋を回る。

自分の欲しい本ばかりが目につく。
基本的に、自分の欲しい本を揃えようと思っているので、オーナー(←夫である)にお伺いをたてて可否を問う。
お金も出すが口も出す、と自ら「古本屋界のナベツネ」を自認するオーナー(しつこいようだが、夫である)は、実はそれほどうるさくなかったりする。
この日一日で、けっこうな数の本を購入。
気分だけは充実した。

道中、滝を発見して、しばし休憩。
近所の人にはめずらしくもないだろうが、通りすがりにとっては、こんな所にと驚く。
流れる水を見るのは、気分がいい。

2004年9月9日(木)
しりとり。

娘としりとりをした。
しりとりができるようになるなんて、大きくなったものだ。
言葉をあれこれ知らないと、できないからね。

以前、ラジオ番組でUAが、詩のような(ひとり)しりとりをしていた。
UAの独特な言葉の世界は、聞いていてわくわくする。

しりとりをしていると、普段使わないような言葉や、へんてこな言葉を言いたくなって困る。

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2004年9月8日(水)
ひるごはん。

もう何十回も作っているのに、そのたびにできあがりが違うカルボナーラ。
ちなみに今日は、塩気が強かった。
こういう、手順の簡単なものは、「えいやっ」のタイミングが大切なようだ。
だから、私の得意料理はカレーやシチュー。
煮込めばいいからね。(苦笑)
ほんとに料理ってむずかしい。

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2004年9月5日(日)
本。

河口湖に行ってから、すっかりダヤンの世界にはまっている。
昨日も図書館でいろいろ借りてきた。
買った本もあるから、こんな状態。
一見いじわるそうな目も、よく見るとなかなかかわいい。
(ちっともいじわるじゃなかったし)

今月に入ってから、この日記は本の写真ばかりだなぁと思う。
今、本屋さんをやろうと考えている。(es!booksさんではなくて)
どんな本屋さんにするのか、何を売るのか、どこで売るのか…。
考え中、です。

2004年9月4日(土)
笑顔。

ゆうべ、BSでまたとてもよいコンサートを放映していた。
ヨーヨー・マの『ラテンアメリカへのあこがれ』。
クラシックにはあかるくないけれど、ヨーヨー・マのことはなぜか気になる。
スティングと共演したり、タンゴやボサノヴァの世界に分け入ってみたり。
 
今回も、多彩な共演者との「バンド」な雰囲気の中で、素晴らしい演奏を聴かせてもらった。
そして、心の底から音楽を愛しているのが伝わるような、素敵な笑顔。
ヨーヨーの笑顔って、とてもいい。

ボサノヴァの歌詞にでてくる「ビリンバウ」という楽器、このコンサートで初めて見た。
それからジョビンの名曲『三月の雨』。
ブラジルは南半球だから、三月は夏の終わりなんですね。
日本の季節のイメージと全然違うんだと、今ごろ気づいた。
まぬけだった。

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2004年9月3日(金)
日記。

halさんに河口湖のおみやげを置きがてら遊びに行く。
で、また本を買ってしまった。
高山なおみさんの『日々ごはん』。
隣りは、少し前に買った根本きこさんの『coyaの本』。
同じ料理研究家の長尾智子さんもそうだけど、みんな文章がいい。
料理と生活の中に、何かを見つけるんだろうか。
長尾さんもエッセイ出さないかな。
料理本の中の文章自体がとてもおもしろいし。

それにしても、web日記を含めて、日本中の一体何人が日記を書いているんだろうか。
一億一千万総日記ウォッチャー&ライターになる日も、そう遠くない…わけないか。
かく言う私も書いてるし、友人たちの日記を楽しみにもしている。
日記帳に書いて続いたのは、大学の四年間だけ。
せめてweb上では、細く長く続けたいなぁ。

武田百合子さんの『富士日記』や、ちょっとハードだけど『放浪記』なんかも日記文学。
その人を、より感じることができる、おもしろい手段だと思う。

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2004年9月2日(木)
職人肌。

沢村貞子、殿山泰司ときて、池波正太郎を読んでいる。
『鬼平』ではなくて、随筆の方。
男っぽくて、なんだかいい。
おまけに絵がうまい。
職人のような肌合いが、なんとなくカエターノと似ている。

2004年9月1日(水)
リンク。

大好きで、いつも見ている布地のサイトに、リンクのお願いをした。
昼過ぎにメールしたら、夜にはもうリンクされていた。
あまりの速さにびっくり。
誠実な対応にうれしくなった。

神戸にあるこの布地やさんは、いつも新着がアップされると、あっという間に売切れてしまう。
人気の理由は、その選択眼の確かさと、オーナーさんの人柄ではないかな。
日記やbbsのレスなどを読んでいると、なにかとても誠実なかんじがする。
会ったことも、声を聞いたこともないのに、そういうことってしっかり伝わるんだなと、不思議に思う。