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2004年11月30日(火)
もうすぐクリスマス。

日曜日から少しずつ始めたクリスマスの飾りつけ。
「やろうやろう」と言い出した娘はとっくに遊びはじめ、
「続きをやろう」と言っても「めんどくさい!」ときたもんだ。
仕方なく、ぽつぽつと一人で飾る。

毎年、少しずつ買い足していくのだが、もう十年選手のものある。
飾るのは楽しいけれど、片付けるのはやだなぁ、なんて思いながら、あちこちに少しずつ置いていく。
よく雑誌で見るような、ものすごくゴージャスな飾りつけとは程遠い、ほんとにこじんまりしたものだが、それでも少しクリスマスらしくなる。

最後に、庭の木にライトをぐるぐる巻いて(夫の出番だ)、完了。
近所のお宅も数日前からイルミネーションを始めた。
冷たい空気の中で、きらきら輝く光を見ていると、冬も少しはいいなと思う。

少しだけですが、わが家の様子です。こちらからどうぞ。

2004年11月27日(土)
富士は日本一の山。

朝から雲ひとつない快晴。
十一月も終わりというのが信じられないほど暖かい。

毎日見ていて、当たり前というかんじの富士山。
気がつけば、いつの間にか白い帽子をかぶり、下界はこんなに暖かでも、冬の訪れが近いことを教えてくれる。
写真は御殿場から仰ぎ見るの図。
やはり立派だ。

先週に続いて、御殿場の公園でそとごはん。
お惣菜を買ってきての簡単ピクニックだけど、日の光の下では何を食べてもおいしい。

一息ついていると、おじさんに連れられた、ふさふさの毛のゴールデンレトリーバーがやってきた。
全員犬好きのわが家、もう触らずにはいられない。
とってもおとなしくておりこうなジョンくん。
やっぱり犬を飼いたいな、と強く思う。

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2004年11月25日(木)
麻いろいろ。

いつの間にか、いろんな種類の麻布が集まってしまった。
気になりだしてからちょこちょこと買い始め、それぞれの手触り、織り方の違い、色、洗った後の感じ、などを楽しんでいる。
生成りといっても微妙な差があるし、目の粗いもの、目が詰まってしっとりしたもの、ぱりっとしたものや、最初からくったりしたものもある。
でも、うまく言えないけど、どれにも共通した魅力を感じる。
ちいさなはぎれも捨てられない。

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2004年11月24日(水)
学校の帰りに。

娘はいつも、色々なものを(主に拾ったもの)お土産に持ってかえってきてくれる。
どんぐりだったり、雑草の花束だったり、その季節によって違うが、今日はこんな花。
とてもきれいで、さっそく飾る。

怒ってばかりのお母さんだから、きっと嫌いだろうと言ったら、それでも好きだと言う。
あとどのくらいの間、そう思ってくれるのか。
私はきっと、娘のその気持ちに甘えているのだ。

2004年11月21日(日)
折々のうた。

 ガリヴァが如何にならむと案じつゝチビは寝入りぬ仔熊をだきて 
                                 中島 敦

娘のおチビのころを思い出す。

2004年11月20日(土)
山の上のピクニック。

朝からいい天気。
今日はお弁当を持って、お山にピクニック。
おにぎりやら玉子焼きやらをお重に詰めて、出発。

山といっても、元々住んでいるところが山のふもとだから、車で十五分くらい。
ここが、なかなかいい場所なのだ。
広々とした草原に、転々と木が植えられていて、春夏秋冬、来るたびに表情を変える。
今日もたくさんの人たちが、思い思いに過ごしている。

さて、今回は大人七名、子ども二名、犬一匹というメンバー。
子どもたちは、原っぱに寝転んだり、ボールで遊んだり、バドミントンをしたり、そりですべったり、と楽しそう。
大人たちも、久々に顔を合わせた友人との会話を満喫する。
いい時間が、ゆっくりと流れていく。

また会おう、と口々に言いながら、それぞれの家路についた一日。

山の秋を撮りました。
こちらからどうぞ。 

2004年11月19日(金)
どきどき。

古本屋のHPを公開した。
急に腰が引けて、どきどきする。
気が小さいのだ。

たくさんの人たちに助けてもらって、応援してもらって、なんとか開店することができた。
ありがとうございます。

2004年11月17日(水)
職人、工房。

このごろどうも、「職人」とか「工房」とかいう言葉に反応してしまう。
自分には何の才能も技術もないので、余計にあこがれるのかもしれない。

先日、立て続けに、若い職人の番組を見た。
一人は陶器を作り、もう一人は鉄を扱う仕事。
前者は三代目、後者は二代目の、いわゆる跡継ぎなのだが、先代を超えよう、自分らしさを出そう、とずいぶん大変そうだった。
でも、彼らを見守る父や祖父の目は、優しい。

何かを作るということは、結局その人自身を表現するということ。
とてもとても難しいことなんだと思う。
その若い人たちは、正面から向き合って、難しいことに取り組んでいた。

ちくちくと縫い物をしながら、少しだけ、ものを作ることについて考えた。

右の二冊の本は、そんな気分に合う本。
『気持ちいい道具と暮らしたい。』
『心地よい道具と暮らしたい。』(共に主婦と生活社)

2004年11月13日(土)
秋の海。

市内の小中学生の作品展に行く。
絵や書、工作などなど、たくさんの作品が展示されている。
娘の書写はささっと見て、そのほかの、特に中学生の作品をじっくり見る。
(写真左から、木工作品のスプーン、ブロンズのような造形作品、ポスター)
中学生って、ここまですばらしいものができるんだ、と感心・感動。
この中から、未来のアーティストや職人がどのくらい誕生するのかな。
楽しみだ。

午後は、海岸で流木と石拾い。
日差しもそれほど強くない、秋の海。
防波堤の近くまで、波が打ち寄せられた跡がある。
ずいぶん太い木が、ごろんと横たわっている。
台風の日は、どんなだっただろうと考える。

ビーチコーミング、なんてしゃれたものじゃないけど、いい石やつるつるした流木を見つけると、なんだかうれしい。
一緒に行った友人も家族も、もちろん私も、一生懸命下を見る。
そして時々空を見る。波を見る。

雲の間から漏れた光が、海面を照らしている。
その光が、海面を伝って、速いスピードでこちらに近づいてくる。
なんだか神々しい光景だ。
それを見ていると、無宗教の私も、大きな力や神様のことを考えてしまう。

海とその周辺の写真を撮りました。
こちらからどうぞ。

2004年11月11日(木)
いつか。

三号まで出ている『いろは』の二号目は、室生犀星の特集。
このあいだ読んだ『蜜のあはれ』や、『随筆 女ひと』『三人の女』などなど、犀星の「をぢさま」な面をクローズアップしていておもしろい。
他にも、吉村和美さんの器の紹介や、松本への旅など、こじんまりとしていながらツボをついた作り。
装丁や写真も、とても丁寧でいいかんじ。

古本屋『海月書林』の市川慎子さんの本。
古本屋さんだから、やっぱりおすすめ本のページもある。

いつか私も、こんな本を作ってみたいなぁ。

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2004年11月10日(水)
新しい手帳。

来年の手帳を買う。
いろいろ迷って、『ラチとらいおん』の表紙に決める。
マレーク・ベロニカの絵は、下手なんだかうまいんだか、よく分からない。
でもチャーミングだ。

この中味が、できれば、楽しいことやうれしいことで一杯になるといいな。

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2004年11月7日(日)
そしてまた考える。

テレビを見ていた。
有名な役者さん、新人の役者さんたちが、地震で被害に遭われた方たちにメッセージを送っている。
「がんばって。」
「気持ちをしっかり持って。」
今にも泣き出しそうな、若いひと。

その中で、一人だけこう言っている女優さんがいた。
「みなさんは、もう充分がんばっているんだから、私たちに甘えてください。これからは私たちががんばります。」

入院していた時、「がんばって」と言われるのが結構つらかった。
がんばってるよ。
だけど治らないんだもん、って。

だから、他の人にはなるべく「がんばって」と言わないようにしている。
特にすごく大変そうな場合は。
娘には、言ってしまうけど。

そう言う代わりに、何ができるかな。

友人の日記。
「今、恵まれた環境で過ごす私は
 しっかり幸せでなければいけないと思う。
 しっかり大地を踏みしめて幸せでなければいけない。」

そしてまた考える。

2004年11月6日(土)
大切な時間。

ここのところ、暖かく風のないよい天気が続く。

友人を誘って、「Alkanet」に行く。
以前も書いたけど、ここのパンやケーキはとてもおいしい。
しっかりと、それぞれの味がする。
ロールケーキ(写真左)は、クリームやフルーツももちろんおいしいのだが、スポンジの口当たりがたまらない。
もちもちして、ふわふわして、ちょっと他にないのだ。

それと、オーナーさんの笑顔。
ひかえめな感じと、清楚な雰囲気。
とてもいいなぁと思う。

そういえば、私の好きな小さなお店のオーナーさんは、みんな女性で、みんな魅力的な人たちだ。
がんばれ!小さなお店。

紅葉した蔦の首飾り(写真右)。

友だちというのは、特に長いつきあいの友だちというのは、本当にいいものだ。
こうしてお茶を飲んで、たわいない話をして、笑いあえる。
それだけでもすてきだけど、おいしいお菓子や居心地のいいお店がそこに加わると、もっとすてきな時間が流れる。
こうしていられる時間を、大切にしなくちゃならない。

2004年11月2日(火)
郊外学習。

隣町の三島にある『楽寿園』に行く。
娘の小学校での、生活科の授業の一環。
先生方だけでは目が届かないので、「おかあさんボランティア」として参加したのだった。

『楽寿園』は、小松宮親王の別邸だった所を三島市が管理し、現在は市立公園となっている。
昔から、近隣の幼稚園・小学校の遠足の定番として親しまれている場所で、小さな動物園や遊園地もある。
ちょっとうら寂しい感じもして、でもなんとなく心やすまるところ。

今回は、学校の最寄の駅から一人ずつ切符を買い、電車に乗って行くという計画。
百二十人ほどの、二年生の集団のこと。
それはもう大騒ぎ、なのだ。
いくら事前に計画を立て、予習をし、注意事項を確認しあっても、目の前の楽しさには勝てない。
お母さんたちは、それぞれ八人ずつのグループをまかされ、各人の自主性を尊重しつつ、群れを離れそうになる子どもを元に戻したり、あと何分だよとせきたてたり、喧嘩した二人をなだめたりすかしたり、と結構忙しい。
 
ほんとにまあ、いろんな子がいるもんだ。
自分の子どもだけ見ていたら気がつかないような場面を、たくさん見ることができた。
体の成長だけでなく、心の成長にもそれぞれの個性が表れている。
見るからにしっかりしたリーダータイプの子。
完全にマイペースの子。
おいおい大丈夫かい、やっていけるかい、という子(どういう子だ?)。
ひたすらついて行く子。

うちの娘はどうなんだろう。

日々、子どもたちの相手をしてくださっている先生方。
教育の問題に関しては、いろんな意見がかまびすしいが、現場は大変なんだ、一生懸命やってくださっているんだというのは、こういう場に参加してみるとよく分かる。
だからできるだけ、こんな機会に様子を見てみたいと思う。
批判するのは簡単だけど、実際の苦労は体験してみないと分からないから。

例えば大勢で電車に乗る場合。
他の乗客に迷惑をかけないように、といくら事前に注意しても、子どもは目の前の事に夢中になると聞く耳を持たない。
それはお行儀とか、しつけの問題もあるけれど、一つのエネルギーなんだ、と今日思った。
エネルギーのかたまり。
それを押さえつけるのは、なかなかむずかしい。

もちろん、注意するのは大人の、教師の、親の責任だ。
そして、しなければいけないことだ。
でもね、それを超える、ものすごいエネルギーが、彼らから放出されている。
それを止めるのは、至難の業だ。

これは子どもが身近でないと、なかなか理解してもらえないかもしれない。
昔、子どもの集団に出くわした時など(それが電車の中だったりすると)、もうそれだけでうんざりし、がっかりし、そのうるささに閉口したものだ。
しつけの悪い子どもを呪い、親を呪い、怒りまくった。

確かに、唖然とするような親もいる。
信じられない親の姿も目にする。
振り返って、自分がどの程度の親なのかと問われれば、返すことばに勢いはない。
一生懸命しつけているつもりでも、無力さにがっかりする事も多々ある。

ただただ、子どものエネルギーの力強さに導かれているのだなあ、と思うことも、やはり多々ある。

子ども嫌いで、子どもが苦手だった私が、子育てをしながら思ったこと。

そんなわけで、結構疲れた一日だったけど、面白い時間を過ごすことができた。
それにしてもお母さんたち、お疲れさまでした。

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