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2005年1月30日(日)
春を待つ。

娘と『ハウルの動く城』を観る。
宮崎アニメを映画館で観るのは初めて。
舞台となる街並みのすばらしさ、キャラクターの豊かさ。
アニメーションでなければ成し得ない作品だと思う。
他の作品を観てもそうだけど、いつも、なんでもないところでふと涙ぐんでしまうのはなぜだろう。

ヒロインの声が倍賞千恵子さん、というのが、もうぴったり。
永遠の乙女だから、18歳の声も90歳の声も、どちらもすてき。
宮崎さんの作品のヒロインみんなに共通する、
「凛として、なお女の子である」ところが大好きで、倍賞さんの声がその雰囲気にぴたりと合っている。

ハウルの木村君も、声の演技がすごく上手。
もっともっと声の仕事を聞いてみたい。

ポケモン映画以外は初めての娘も、「おもしろかった」と言っていた。

帰りがけ、
halさんに寄って行く。
開店2周年の記念に、福引で球根をいただく。
うれしいなぁ。
どんな花が咲くのか、楽しみ。

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2005年1月29日(土)
おいしいお菓子を食べながら。

ユーカリカシテンの焼き菓子。
胡麻と金柑のタルト、チョコレートシフォン、ゆずのマフィン。
主人の母の台湾みやげ、白い花の香りがするお茶と一緒に。

一つ一つの素材の味がして、
でも全体の調和がとれていて、
ほっとするような優しい味わい。
本当に、じんわりと、おいしい。

今、何もかもが、刺激が強すぎるように思える。
音、味、言葉、行動、人間そのもの。
分かりやすいけど、それでいいの?
急いで手に入れ、あわててしまい込む。
もっとゆっくり、複雑なものをかみ砕いて、味わって、手触りを楽しんで、それからでもいいじゃない。
モスバーガーも、私大好きなんだけれど。

ユーカリさんのお菓子はおいしい。

2005年1月28日(金)
よるのひとりのじかん。

冷たい雨や風をしのぐ家があって、
できたての食事が食べられて、
あったかいお風呂につかることができて。
今のところ家族も友人も、そして自分も元気で。
それがどんなに幸せなことか。

そんなことをふと考えてみる。

2005年1月24日(月)
この辞書を見よ。

赤瀬川原平という人は、尾辻克彦という名で小説を書いたり、路上観察で無用の長物(トマソン)を探したりしているかと思えば、近ごろめきめきと「老人力」もついてきたという、奇特な人である。
そして、私はこの人のおかげで(せいで?、)三省堂の「新明解国語辞典」に出会ってしまった。

そもそも、最初の出会いは『新解さんの謎』(文芸春秋)という本だった。(「新解さん」とは、新明解国語辞典のこと。赤瀬川さんは、この辞典の中に、何らかの人の気配を感じているので、こう呼んでいる。)
国語辞典なんてみんな同じ、と思っていたが、この本を読んで「ん?」。
読み進むうちに「んん??」。
読み終わり、しばらく考えて(辞書類はお値段が張るので)、中学時代から愛用していた岩波の国語辞典に別れを告げ(物持ちがいいので)、新解さんの胸に飛び込んだのだった。

昔から、国語辞典というものが好きだった。
中学生の頃、ぱらぱらとランダムに開いたページの、きれいな言葉、外来語、古語などをノートに抜書きして楽しんでいたこともあったから。
国語辞典はすてきな言葉の宝庫だった。

新解さんは、ちょっと違う。
なにかとても「おかしい」のだ。
だって例文がすごい。
特に副詞関係がすごい。
どんなにすごいか、ちょっと書いてみるね。

・たっぷり(副)
「お金はないが夜を徹して文学論をやる時間だけは─ある/夏の朝、水を─つかって、ざぶざぶと浴衣を洗う気軽さ/きょうも、終日、誰もいない市街にはただ明る過ぎる日射しがもったいないほど─降り注いでいるきりでした/好い声だ。─と余裕のある声ではないが、…シンミリとした何とも言えぬ旨味のある声だ。」
ふーん、文学好きで声がいいらしい。
「いるきりでした」「…」の部分に、例文を超えたものを感じるんだけど。

・たびたび
「そういえば私は、これまで─の海外旅行に税関でソワソワしたこともなければ、オドオドしたこともない」
旅行好きでもあるらしい。なおかつ男らしく堂々としている。

・たまたま(副)
「車が馬場町付近にさしかかった時、この近くに八木氏の居宅があることをわたくしは─口に出した」
八木氏って誰だ。

・とどのつまり(副)
「頑固もいいが、立て通す積りでいるうちに、自分の勉強に障ったり、毎日の業務に煩を及ぼしたり、─が骨折り損の草臥儲(クタビレモウケ)だからね」
ほんと、ほんと。だけど、「草臥儲」なんて、ずいぶん難しい字を使うもんだね。

そして、
・われながら(副)
「『穴ぐらで悪かったわね、おかあさん』─子供じみているとは思ったのだけれども、子供じみていても揚げ足をとってわめきたいような場合であった」
え、穴ぐらって、これは一体…。

普通、例文は、その言葉を使う場合に分かりやすいように作るものではないだろうか。
新解さんは違う。
どこか文学を感じさせるものがある。
(最初、何かの作品からの引用かと思ったくらいだ。)
なぜこんな、へんてこな例文を、それも長々と載せるのか。
分からない。
分からないけど、面白い。
もっともっと、へんてこな例文を探してみたい。
以来、すっかり新解さんのとりこである。

2005年1月20日(木)
七転八倒。

ついに歯が痛くなってきた。
それも夜。
痛み止めを飲んでも全然効かない。
奥歯をガンガン叩かれているように痛い。
「痛いよ〜」と思わず声がでる。
二時間以上苦しんで、痛み止めをもう一粒飲む。
(最初から二粒いっぺんに飲むらしい。効かないはずだ。)
やっと薬が効いて、痛みがとれてきた。
母にも、娘にも、夫にも心配をかけてしまった。
ほんと、涙が出た。

2005年1月18日(火)
大収穫!

夫が種から育てた大根ができた。
大きな鉢に蒔いた種から、結構な太さのものが収穫できて、夫、得意満面。
「ねずみを捕ってきて得意な猫の気持ち」なのだそうだ。
もったいなくて、食べられないなぁ。

2005年1月16日(日)
親の身勝手。

「ゆうびんでーす。」と言って、娘が二階の部屋に入ってきた。
以前、おばあちゃんが使っていたスクーター用のヘルメットをかぶり、生活科バッグ(小学校の生活科の授業で使うバッグ。画板やファイル入れなどが兼用になっている。)を下げている。
キティちゃんの便箋に書いた手紙を運んできた。

普段、しゃくに障ることばかり言う娘である。
なまいきで、大人顔負けのことを言う娘である。
でも時々、ごくごくたまに、幼い面を見せられると、これがいつまでも続くといいなぁ、などと思ってしまう。
ほんと、親の身勝手。

2005年1月15日(土)
友人の家へ。

寒くて雨降りの日。
受験生は大変だな、雪にならないといいな、などと思いつつ、
今日はなかよしの
fuuちゃんの家に一家でおじゃました。

暖炉で暖まり、文鳥のももちゃんと遊んだり、たくさんの蔵書を見せてもらったり。
「うわぁ〜、なつかしい!」という本がどんどん出てきて、大興奮!
しばし、思いは中学・高校時代へ…。
お互い、長い付き合いですね。
楽しいひと時だった。

2005年1月12日(水)
歯が痛い。

年末から、なんかちょっと変だな、とは思っていた。
痛くなってきたのはここ数日。
いつもお世話になっている歯医者さんは、先まで予約で埋まっている。
来週の月曜日までもつかな、あぁ・・・。

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2005年1月11日(火)
冬の日のおたのしみ。

この冬はなかなか寒くならないな、と思っていたら、
やはり冬将軍はやって来た。
寒い時には、やはりあったかいものがうれしい。
時々いれるミルクティー。
シナモンを振って、少し甘くして飲むのが好きです。

2005年1月9日(日)
手芸の夜。

母は毛糸で、娘はビーズで、私は布で。
おもいおもいに何かを作ってる。
そんな夜。

2005年1月7日(金)
松の内。

   せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ
              すずな すずしろ 春の七草
…と、名前だけはいえるのだが、どれがどれやら分からない。
今はセットでパックされていて、とても便利なのだ。
うちでは母が、適当に葉もの野菜を入れて、朝食に出してくれた。

お正月も一応今日まで。
本当に時間の経つのが速い。

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2005年1月5日(水)
今日から三学期。

ちょっと早いような気もするが、新学期が始まった。
娘が帰ってくるまでの、つかの間の静けさ。
少しはゆっくり食事ができる…かな。

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2005年1月3日(月)
お料理教室。

絵本のフェリックスシリーズに、世界の料理を紹介している巻がある。
その中のどれかを作りたい、と娘。
それでは、と相談して、バナナのパイ包み(「ナイトガウンのバナナ」という名前)と、豆のスープを作ることにした。
冷凍パイシートにバナナを入れてくるみ、卵を塗ってオーブンで焼くだけ。
出来上がったらアーモンドを散らし、(本ではいちごジャムをかけるのだが)メープルシロップで甘みを足す。

豆のスープは、たまねぎ・にんじん・パプリカ二種類を刻み、トマト缶とスープで煮込み、最後にキドニービーンズとひよこまめ(両方缶詰)を入れてできあがり。

どちらもわぁわぁ言いながら、それでも楽しくできたようだ。
いつまでも、危ない危ないと言ってばかりではいけないな

2005年1月1日(土)
元旦。

あけましておめでとうございます。

新しい年の始まりは快晴。
富士山も、ちょっと雲がかかっているけどよく見える。
青い青い元旦の空。

今年もどうぞよろしくお願いします。

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河口湖その1