2004年10月30日(土) |
鎌倉散策。 |
 |
 |
かねてより計画していた鎌倉行き。
楽しみにしていたのに、当日は雨となる。
やっぱりお天気のいい日にぶらぶら歩きたいね、と言いつつ、雨天決行。
メンバーは、友人のfuuちゃん&yuu君親子。
小津好きの渡辺安二郎氏(仮名)。
そして私たち一家。
三島駅から電車で行こうということで、お菓子や飲み物を買い込みいざ出発。
のんびりとおしゃべりしながら遠足気分。
あっという間に一時間が過ぎる。
しかし雨脚は強くなる一方。
まぁ、行きたい所はほぼ決まっているのだが…。
おいしいおそばを食べたあと、神社仏閣には目もくれず目的の場所へ。
ふふふ、いがらしろみさんのジャム屋さんです。
ほんとうに、ちいさなかわいらしいお店の中に、ジャム・ジャム・ジャム。
さんざん迷って、栗・かぼちゃ・バナナ・ラズベリー(これは娘のリクエスト)に決める(写真右)。
裏通りの家々を眺めながら、あぁこんなところに住みたいなぁ、とため息をひとつふたつ。
趣のある街並みがうらやましい。
どこかの片隅にもぐりこみ、古本を並べて暮らしたい。
将来の夢のひとつにとっておこう。
お次は、鎌倉市場の中にあるnui-nui 1st.へ。
ますます雨は強く降るが、がんばっていこう。
(男性陣&子どもたちにははた迷惑な話。ごめんね。)
午後もまわったせいか、野菜の数は少なめだったが、ちょっとめずらしいものを発見。
コールラビとバナナピーマン(写真左)。
コールラビはキャベツやブロッコリー・カブなどの仲間で、スライスしてサラダにするといいとのこと。
バナナピーマンは炒めて。
との説明を受けて、さっそく購入。
市場の中にはシフォンケーキ屋さんもあるのだが、とにかくnui-nuiへ。
ところが、十一月二日までお休み、だった。
あぁ…。
その後、おしるこを食べたり(笑)、お店をひやかしたり、お土産を買ったり、と観光客の王道を行く。
お土産の中に、野菜や古本が混じっているのがうちらしい。
滞在時間わずかに四時間。
でもみんなで行けて楽しかった。
どのお店の人たちもにこやかだったのが、印象に残る。
今度は晴れるといいね。
帰りは江ノ電に乗る。
木の床が、懐かしくきしむ。
海の好きな友人は、夜の海岸をじっと見ていた。
こんなに長い時間電車に乗ったのは、ずいぶん久しぶり。
みなさんお疲れさまでした。
雨の中の街並みを少し撮りました。
よかったらこちらから。 ☆
|
|
|
2004年10月29日(金) |
誕生日。 |
 |
 |
今日は誕生日だった。
祝ってくれる友人たちの気持ちがうれしくて、泣けてくる。
味わい深いガラスの器と、大好きなhug o warのタオル。
リボンもすてきで、一緒に記念写真。
右は、娘の作ってくれたプレゼントの布バッグ。
数日前から挙動不信で、なにかこそこそしているなと思っていた。
のぞこうとすると「見ちゃダメ!」と隠してしまう。
いつもその場でちゃちゃっと描いた絵をくれるのだが、
「お父さんがもっと丁寧に作ったものにしなさいって。」ということで、
準備していたらしい。
ランチョンマットの両脇を縫って表に返し、持ち手をつけたのだそうだ。
持ち手を最初にボンドでつけた、というのには笑った。
去年のクリスマスに、お裁縫セットを贈ったのは無駄ではなかったようだ。
どうもありがとう。
うれしいよ。
誕生日が楽しみという歳ではもうないし、自分のお祝いなんてしないけど、こうして無事に一年過ごせたな、といううれしさはある。
病気をしたから、特にそう思う。
|
|
|
 |
2004年10月28日(木) |
十三夜。 |
今日は十三夜だからお月見がしたい、と娘が言う。
どこからかすすきを取ってきて(小さいのを二本)、手に持っている。
すこおし欠けた月が、冴え冴えと夜を照らす。
外はもう寒くて鼻が冷たくなり、「さ、お月見終わり。」とさっさと家に入る、趣のない母。
また冬が来るのだなぁと、思った。
月を撮るのは難しい。
|
|
2004年10月27日(水) |
見ひらかれた瞳。 |
|
|
見ひらかれた瞳。
むきだしの足。
肩につかまる、小さな手。
どんな気持ちだったろう、
と考えるだけでも切ない。
もうひとりの、見ひらかれた瞳。
日本に帰りたい、と訴える若い人の声。
その声がどこまで届くのか。
届かなければいけないのに。
わが子でない子に思いを寄せながら、
今日はまた、わが子を強く叱った。 |
|
|
2004年10月25日(月) |
突然の贈り物。 |
 |
 |
遠くに住む友人から、荷物が届いた。
柔らかい、大好きな色のモヘアのストールと、同じ素材の花のモチーフ、それと、なんていうんだろう、指のない手袋みたいなもののセット(こういうおしゃれなものに、すっかり疎くなってしまった)。
そして四葉のクローバーのペンダント。
誕生日が近いので、そのためらしい。
彼女とは、大学時代の同級生。
同じ学部で、寮では部屋が隣同士だった。
女の子ばかりの学校の寮生活は、、門限は七時、土日でさえ九時(!)という、それはもう厳しいものだった。
そんな中で、こっそりお酒を飲んだり(ごめんなさい)、夜が更けるまでおしゃべりしたり、私たちはエネルギーに満ちあふれていた。
その寮は、さすがに一年で出たけれど、その後も彼女にはいろいろお世話になった。
風邪をひいたときにはおかゆを作ってくれたっけ。
悩みごともずいぶん聞いてもらったな。
卒業してからも、遊びに行ったり来たり、家出したときにお世話になったり(!)と、細く長く付き合ってもらっていた。
結婚して、子どもが生まれて、それでも忙しい中、こうして気にかけてくれる友だち。
いつかきっと、また顔を見て、たわいないことを言って笑いあいたい。
本当にありがとう。
右の写真は、娘が見つけた山ぶどう。
小さくて見えにくいけど、実の色がなんともきれいな青緑。
|
|
|
2004年10月24日(日) |
静かな夜。 |
|
|
やっと訪れたひとりの時間。
静かな夜が始まる。
カフェオレを飲む。
大好きな音楽を聴く。(Ben Wattにしようか、The Fifth Avenue Bandにしようか)
この間借りてきた『蜜のあはれ』を読む。
出たばかりの『天然生活』に目を通す。
本屋のページ作りをする。
日記の更新。
やがて夫が帰宅し、その日のできごとを報告しあいながら、安いワインで晩酌をし、静かな夜は更けてゆく。
今、なにもかも無くし、哀しみにくれる人たちがいる。
同じ夜が、そこにもやってくる。
なんと言っていいのか、わからないような気持ちになる。
|
|
|
 |
2004年10月22日(金) |
おしょうゆの味。 |
年を追うごとに、和食が好きになる。
国の内実はともかく、日本人でよかった。
おしょうゆがあるから。
フレンチの何とかソースよりも、おしょうゆをかけてしまいたい、と思う。
で、今日のお昼は、ぶりの塩焼き、豚汁、糸こんにゃくと牛肉とごぼうの煮たの、それに青じそドレッシングのサラダ。
ごちそうさまでした。
本当に久々に、ミシンを使った。
なぁんにも作る気持ちが起きなくて、放っておいた布を引っ張り出してきて、簡単なバッグを。
これは夫にあげた。
(handmadeにアップしました。)
|
|
2004年10月16日(土) |
おにぎりと赤頭巾、そして夕焼け。 |
|
|
2004年10月15日(金) |
秋の一日。 |
 |
 |
庭の金木犀が咲いた。
思いっきり深呼吸する。
やっと本当の秋が来たような気がする。
昨日、今日と、青い青い空。
そしてきれいな夕焼け。
遊びに来ていた娘の友だちを送りがてら、ちょうど沈む夕陽を見た。
「きれいだね。」と言ったら、そのこは、嫌いだ、と言う。怖い、と言う。
そうか。少し残念だった。
でも、怖いというのもなんだか分かる。
不思議なたてながの雲が、茜色に染まっていた。
|
|
|
2004年10月12日(火) |
私の美の世界。 |
 |
 |
『贅沢貧乏』や『貧乏サヴァラン』で、その天然ぼけぼけぶりや、突き抜けたお嬢様ぶりが人気の森茉莉。
でも私はやっぱり、この写真の小説に最初に出会ってしまったので、これを抜きにしては語れない。
高校生だった私は、片方でハヤカワSF文庫を読みながら、片方では耽美な世界をさまよっていた。
美少年といえば、映画『ヴェニスに死す』のビョルン・アンドレセンだったから、森茉莉を知った時には狂喜した。
こんな世界があったのか、と、もう本当にどきどきしてしまった。
夢中になるとどこまでも追いかけるのは当時からで、そのころすでに手に入りにくかった単行本を、大事に抱えるようにして買って帰った。
薄いハトロン紙のような紙に覆われているのも、気分だった。
お話は「至高の戀の光輝と悲傷を求め、武藏野の奥に男同士の凄絶な葛藤と、少年を奪はれる前に殺して自ら雪中に息絶える男の最後を描く絢爛の繪巻。」(帯より)という豪奢なもので、「ありえな〜い!」はずだが、彼女の手にかかるとその世界が立ち上がってくる。
今はもう失われてしまった、典雅な世界。
たぶんこういう話を、現在の私が一生懸命読むことはないと思う。
でも、十代から二十代の初めにかけてのある時期、のめりこんで読んだり聴いたりした小説や音楽が、確かに今の自分を作っている。
そういう選択をしながら、ここまできたのだ。
右の写真は、娘と一緒に作ったトリュフ。
ちょっと大きめ。
|
|
|
2004年10月9日(土) |
台風直撃。 |
 |
 |
ここ十年で最強、というふれこみで、すごい台風がやってくるそうだ。
でも今日は図書館へ本の返却をしなくては。
他にも用事を済ませ、そろそろ帰ろうかという午後3時過ぎ、いよいよやってきた。
ここ静岡県東部は、直撃のルート上にあるようで、もうとにかくすごい風、風、風。
車も結構揺れて、とても怖かった。
途中、国道の信号が消えていて、助手席ながら「落ち着いて、落ち着いて」と自分に言い聞かせる。
とにかく無事に家に帰りついたことを喜ぶ間もなく、夫が外に出て行く。斜め向かいの新築のお宅のラティスが倒れ、フェンスもぐらぐらしているのだ。
ご主人が仕事に出ていて、奥さんだけで困っているようだ。
猛烈な風雨の中、手伝いに行って、戻った時には全身がびしょぬれ。
本当にお疲れさま。
その後三回ほど停電があったが、わが家は特に被害もなく、台風は去っていった。
空は不思議なばら色に染まる。
夕焼けは金色と茜色と水色。
毎回、たくさんの方が台風の爪あとに苦しんでいらっしゃる。
自然に抗う事はできないけれど、どうか早く元に戻りますように、と願うばかり。
|
|
|
2004年10月8日(金) |
またまた警察署。 |
|
|
古物商の認可申請用書類がやっとそろったので、再び警察署へ。
のんびりしていて、前回からひと月ほど経ってしまった。
これからまた時間がかかるので、もっと手早くやらなくてはいけなかったのに。
とにかくこれでOKが出れば、個人の本の買い取りもできるわけだ。
目録も、徐々にだけれどできてきた。
まだまだ、あれこれやらなくてはならないことがたくさんある。
今月末か、来月あたまくらいにはオープンする、予定。
本屋の名前は『weekend books』といいます。
週末に(もちろん普通の日でも)、ちょっとのんびりしたいな、という気分に合うような本をそろえていくつもり。
気持ちのいい風の吹く日、近所の公園のベンチで。
静かな雨の日、部屋でのんびりと。
忙しかった一週間の終わりの日、大好きなカフェに寄って。
大事な人と一緒に、おじゃべりしながらぱらぱらと。
ゴトゴト電車に揺られて、どこかに出かける時に。
そんな風に読める本。
本の好きな人が、まわりにはいろいろいる。
それがとてもうれしくて、楽しい。
そんな人たちに、いつも励まされている。
|
|
|
 |
2004年10月7日(木) |
プリズム。 |
昨日、今日と、秋晴れの日が続く。
雨の続いたあとの、気持ちのいい青空と風。
うろこ雲が、長々と空を渡る。
こんな秋の一日が大好きだ。
この間、科学館に行った時に買ったプリズム。
ひかりが当たって、七色になった。
写真には写しきれなかったけれど、本当にきれいだったんだから!
|
|
 |
2004年10月6日(水) |
きれいなもの。 |
いつごろからか、きれいな石が好きになった。
そういうものを扱っているコーナーに、ついふらふらと吸い寄せられてしまう。
高価な宝石にはほとんど興味がないけれど、こういう天然石は大好き。
それが娘にもすっかり移って、二人で「きれいだね〜」と見とれている。
万華鏡も、わが家の定番のブームで、夫も交えて「きれいだね〜」コール。
写真のは、いつだったかのクリスマスプレゼントに夫に贈ったもの。
まぁるいヴェネツィアングラスが先についていて、のぞくと、光を受けてどきどきするくらい美しい。
こどもだまし、と思われても、だまされていたい、と思う。
|
|
|