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2005年3月31日(木)
家路。

昨日の夕方、帰ってきました。
『オズの魔法使い』のドロシーみたいに、
「おうちが一番いい。」と思いながら。
どこかに出かけると、いつもそう思うけれど。

旅慣れていない親子三人の珍道中。
ついたとたんにローマの空港で迷ったり、
ものすごいスピードで走る車にひかれそうになったり、
有名な場所はすべて長蛇の列で、仕方なく(でも即決で)あきらめたり、と
とほほな旅ではあったけれど、
美しい風景は、目に、心に、焼きついている。

夫は頼れる隊長だった。
娘も、子どもなりに一生懸命、家族の一員として協力しようと努力していたみたい。
がんばったね。
しかし、家に帰ったら、途端にもとのわがまま娘に戻りました。やれやれ。

その場所に行って実際に見るということは、
すごく大事なことなんだと、
出不精の私は強く思った。
「おうちが一番いい。」のもう一方で、
またどこかに出かけたくなるのだ。

旅日記は、順次アップしていく予定です。

2005年3月20日(日)
ピアノの発表会。

娘がピアノの発表会で、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」を弾くと決まって、坂本ファンの夫と私はとてもうれしかった。
しかし、わが家が戦場と化してしまった。
「練習しなさい!」
「練習したの?」
「しっかりやりなさい!」
と、毎日この調子。
のらりくらりとかわす娘。
一体どうなるのか。
この様子では、舞台で恥をかくのがおち、と観念した。

「戦メリ」は、ご存知のようにとてもゆったりとした美しい曲。
娘の弾くのは簡単バージョンだが、
やはりあのイントロには涙してしまう。
とにかく、拙くてもいいから、間違えずに弾いて欲しいと祈るような気持ちで迎えた当日。
どうにかこうにか弾き終えて、夫が思わず「ほっとした」とひと言。
実力に釣り合わないほどたくさんのお花やプレゼントをもらって、上機嫌の娘。
これでまたしばらく、練習しなくていいと羽を伸ばすのかな。

2005年3月19日(土)
行ってきます。

二十三日から一週間、家族でイタリアに行くことになった。

連休など夢のまた夢、だった夫が、諸般の事情で休めることになり、
娘もちょうど春休み、ということで旅行の計画をたて始めたのがひと月前。
どこに行こうかとあれこれ考え、アイルランド、イギリス、チェコ、北欧…?
いやもっと暖かいところ、ポルトガル、南フランス、サンフランシスコ…。
やっぱりワインのおいしいところ!
イタリアにしよう、と結構いいかげんに決まった。

国は決まったけれど、街が決まらない。
さんざんあれこれ考えて、トスカーナにした。
ローマに一泊した後、シエナに三泊、フィレンツェに二泊の予定。
ブランド物など全然分からないので、
きれいな風景と、おいしい食べ物(&ワイン)がとても楽しみ。
それから、その地方の工芸品などが見られるといいな。

個人旅行なので、ちょっと心配(いやすごく心配)。
イタリア語は話せません(きっぱり)。

二十三日から三十日まで、BBSはお休みさせていただきます。
帰ってきたら、また再開する予定です。
申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

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2005年3月13日(日)
さよなら、ステラポラリス号。

海に浮かぶ船の上で、結婚式を挙げた。
もう十三年も前のこと。
その船は昔(1927年)、スウェーデンで作られ、富豪たちを乗せて航海したのだそうだ。
船名は「ステラポラリス(北極星)号」。
客船としての仕事を終えたこの船は、海に浮かぶホテル・レストランとして、「スカンジナビア号」と名前を変えてこの町にやってきた。
船を呼び寄せたのは、西武の堤さん。
で、いまこの船は、存亡の危機、なのです。

この三十一日で、スカンジナビアはその営業を終えるというのだ。
今ではホテル業務はなく、レストランだけ。
大分古びて、行くたびに船体が傾いていたので、
いつかはお別れかな、と思ってはいたのだが、
例の事件でそれが決定的になってしまったのだろう。
年間の維持費も相当かかるらしく、そのせいで真っ先にカットの対象にあがったのかな。

今日、
ふーちゃんと一緒に一家で訪ねてみた。
船全体が、工芸品のようだ。
厚みのあるドアも、窓ガラスのレリーフも、たぶん今では作れないと思う。
あちこちの傷みは、時間の積み重ねの証拠。
船自体のすばらしさと、ここから見る景色の美しさは、何ものにも替えがたい。

卒業した学校が無くなるとか、
なじみのカフェが無くなるとか、
そんな感じ。
結婚式を挙げた場所が無くなるのは、淋しい。

船内を撮ってきました。よかったらこちらからごらんください。


フローティングレストラン・スカンジナビアのHP
http://www.izuhakone.co.jp/restaurant/scandinavia/index.htm

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2005年3月12日(土)
数日前のプレゼント。

いつも言うことを全然聞かない、うちの娘。
この日も、帰ってくるなりいきなり何か作り出した。
「手を洗って、うがいをしなさいよ。」
「宿題は?」
といっても、どこ吹く風。
なにやら折り紙を出してごそごそしている。
近寄ると「見ちゃダメ!」

しばらくして、「これあげる」と渡してくれたのが、写真の缶。
キャンディの空き缶に折り紙が貼り付けてあった。
振るとコロコロ音がするので、開けてみたらどんぐりだった。
ピンクの象さんかと思ったが、どうもリボンのようだ。

怒ってばかりのお母さんでも、こんな時はほろりとするよ。

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2005年3月9日(水)
腕をふるって。

夫が作ってくれた明太子のスパゲティと、
トマトとアボカドのサラダ(うちで採れたレタス添え こっちは私が作りました)。
大変おいしゅうございました。
ごちそうさま。

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2005年3月8日(火)
生きた証。

車で十数分のところにある広場には、大きな木がたくさん植わっている。
そのうちの一本が、切り倒されていた。
どこか傷んでいたのだろうか。
ひどい風で枝が折れたためだろうか。
太い幹が、いくつかに切り分けられ、ごろんと転がっている様子は、なんだか少しむごいような有様だった。
年輪を数えていた夫が口にした数字は、私の年とほぼ同じ。
同じ年月生きてきたのに、木の方が立派だなぁと思った。

2005年3月4日(金)
せめて春色。

「雨かしら、ずいぶん大きな音だけど。」と母が言うので、
外を見てみると、あられのような小さなかたまりが降っていた。
寒いはずだ。

なんだか色々と忙しくて、
なかなか更新できませんでした。
こうして三月も、ばたばたと過ぎていくのかな。

絵とは全く縁のない生活だった母が、
絵を習い始めて十数年経つ。
一度だけ個展も開かせてもらって、
絵のない生活は考えられないらしい。
そういうわけで、わが家には色々な画材があるのだが、
パステルや色鉛筆を見ると、
なんとなくわくわくしてしまう。